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保育所入所児における「噛むこと」に関するQ&A集

 平成11年度に佐世保市保育会が市内保育所入所児の「噛む」ことの実態調査をおこないました。その際に寄せられた質問について回答を行ったものです。詳しくは、平成12年3月に「佐世保市保育所入所児の『噛む』実態調査結果およびQ&A集」として製本されていますので、佐世保市保育会または歯科医師会までお問い合せ下さい。


 質問1〜20 質問21〜40 質問41〜60 質問61〜80 質問81〜

(質問1)
・哺乳ビンを長男の時は普通の吸う乳首を使いました。次男は噛む力がつくということで、ビーンスヌークという乳首を使いました。そのせいか次男はやわらかい物を食べる時に物を舌で押しつぶすようにして食べるようになりました。長男は問題なかったので、そう考えてしまいます。(4才9ヶ月)
・噛み方が乳首を吸う噛み方で、上の歯と舌で押しつぶしたようにします。どうしたらなおせますか。硬いものはよく噛んでいます。(2才8ヶ月)

(回答)
 実際に食べている状況をみないとはっきりとは言えませんが、上下前歯にすき間がないでしょうか? 指しゃぶりなどの“くせ”があると上下の前歯がくっつかなくなり、食べるときや特に飲み込むときに舌を前に押し出すようになります。一度かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問2) まだ母乳が離れていませんが、夜中に母乳を飲ませて、虫歯にならないでしょうか。(11ヶ月)

(回答)
 母乳の中にも乳糖という糖分があり、むし歯の原因になります。生後6ヶ月頃から歯が生えてくると思いますので、歯が生えてきたら飲んだり食べたりした後に、歯を磨いてから寝かせるようにして下さい。どうしても母乳を飲まないと眠らない場合には、お白湯で少しずつ変えていくように努力してみて下さい。

(質問3) 偏食をなくすにはどうしたら良いでしょうか。(1才5ヶ月)

(回答)
 子供の好みは年齢とともに変化するので、少しであればあまり心配しなくてもいいと思います。離乳食のときから、同じものだけではなく、様々な食材を加えるなどの工夫をしてみることが大切です。それでも好き嫌いは出てくると思いますが、まず保護者の方が偏食をなくすことが重要です。自分が嫌いなものをどうやったら食べられるようになるかを、調理の際、工夫してみて、それをお子様にも応用してみてはいかがでしょうか。また、調理形態や間食には偏らないように、そして選択の範囲も狭くならないように配慮して下さい。

(質問4)
 やわらかい食物を噛まずに飲み込むので、時々噛むように教えてあげますが、あまり効果がありません。子どもの食事は今も大人とは別に作っています。(バランス、噛める大きさなどを考えて)(1才7ヶ月)

(回答)
 現在の食物は、ほとんどあまり噛まずに食べることができるので、食材や調理の工夫によって少し歯ごたえのある食べ物を加えていくことも必要です。子供に言うだけでなく、保護者の方もしっかり噛むことを態度で示しておけば、まだ1才なので、調理形態は軟らかめで消化しやすいものがよく、少しずつ色々工夫されて努力していれば徐々に噛むようになってくると思います。

(質問5)
・口に入れた食べ物をお茶といっしょに流し込む時があり気になります。(3才2ヶ月)
・カレーなど、汁がかかっている物は、口に入れてからすぐに飲み込んでしまいます。(4才9ヶ月)

(回答)
 3〜4才でしっかり噛めない子は、離乳の間にうまく噛む訓練ができていなかったことも考えられます。その場合は、離乳開始と同じ要領で徐々に固形食に慣らしていくことが必要です。食べるときには、しっかり噛んでから飲むこむように指導して下さい。その際、お茶やジュース類は食べ物といっしょに飲まないようにしてはどうでしょうか。カレーなどもほとんど噛まなくても飲み込めるぐらい軟らかいものがほとんどなので、ごはんは少しかために炊くなど工夫してみると同時に、軟らかいものでも最低5回は噛んで食べることといった「しつけ」も必要ではないでしょうか。

(質問6) 肉類を食べる(噛む)のが苦手な様です。どのような調理方法が良いでしょうか。(3才1ヶ月)

(回答)
 肉が嫌いではないとすれば、少し小さく切ったり軟らかめにするなど、肉のおいしさが十分に味わえる調理(例えば焼き肉など)の工夫で、しっかり噛むことにより肉の味のおいしさを覚えてもらうことも大切と思います。年令が3才ですので、少しずつ噛めるようになってくると思います。

(質問7) ラーメンやめん類を嫌がります。「長かけん噛みきらんもん」と食べたがらないのですが。(4才5ヶ月)

(回答)
 基本的にめん類が嫌いであれば、偏食の一つと考えて、非常に空腹時に少し与えてみるとかして、少しずつ食べさせる工夫が必要と思います。「長いから・・・」については、食べるときに食べ方やめんの切り方などを保護者の方がいっしょに食べながら教えていくことも必要ではないでしょうか。

(質問8) 嫌いな食べ物はとりあえず口の中に入れますが、あまり噛まずに飲み込みます。どうしたら良いでしょうか。(6才)

(回答)
 これは子供に限らず大人でもみられると思いますが、偏食や食べ物の嗜好は年令とともに変化してくると思いますので、あまり神経質にならないことが大切です。やはり調理のときに味付けや切り方などを少し工夫して単品より、混合した献立(混ぜごはん、コロッケなど)にしてみることも試みて下さい。

(質問9) 翌日の便にしらたきがそのままの形で残っていました。こんにゃく類は避けた方が良いのでしょうか。(3才8ヶ月)

(回答)
 こんにゃく類は消化吸収しなくても繊維のように便通を良くし、消化に役立ちますので、胃腸を通過するだけでも効果がありますので、しっかり食べさせてかまいません。

(質問10) あめ玉やチョコレートなどの甘い物は小さい頃はひかえた方がいいのでしょうか。(2才)

(回答)
 小さい頃から甘い味を覚えてしまうと、大きくなったら甘党になるようです。そのため、小さい頃にはなるべくうす味にして、味覚を発達させると同時に、甘い物も控え目にして、むし歯や成人病の予防に心がけて下さい。

(質問11) 離乳〜幼児食の時期にO-157のことがあり、生野菜を与える機会が少なかったため、食べにくそうにしています。

(回答)
 生野菜のおいしさが十分にマスターしてないようですが、食事のときに生野菜の中でも少しでも食べてくれるものから必ず毎回出すようにして、努力してみて下さい。大根、にんじん、キュウリなどをスティック状にして出してあげると喜ぶようです。野菜を子供が実際に収穫できる場がありましたら、自分でトマトやキュウリなどを収穫してみるとまた見方が変わってくるのではないでしょうか。

(質問12) 冷たい物のやり過ぎは歯をいためるのか。(1才6ヶ月)

(回答)
 冷たい物といっても、ほとんどがアイスクリームなどの菓子類と思いますが、冷たい刺激よりもその中に入っている糖分の方が問題と思います。まだ1才6ヶ月ですので、控えることが大切と思います。

(質問13)
 消化が良いようにとやわらかめにしていますが、あごを鍛えるためには大人と同じ固さがいいのでしょうか。(3才)

(回答)
 あごを鍛えるためには、ただ固くすればいいというわけではなく、軟らかい物でもしっかり噛むことが大切です。しかしながら軟らかい物だとすぐに飲み込みやすいので、多少固い物も加えてみて下さい。固さは大人と同じでも少し小さくしてみてはどうでしょうか。少しずつ固く消化しにくい食物を与え、5〜6才で大人と同じ調理形態になればいいでしょう。

(質問14) 歯に良い食べ物、噛む食べ物を考えると、どんな食事内容にしたら良いでしょうか(3才)

(回答)
 歯に良い食べ物と体に良い食べ物を比べてみたところ、ほとんど同じです。つまり、色々な食材をバランスよく食べることが大切です。食事の内容は子供たちが嫌がらずに食べるような調理の工夫は必要と思いますが、肉や魚そして野菜でもいくつかの種類に限定することなく、バランスよく食材として使用し、大きさや硬さも適度にバランスよく調理してみてはどうでしょうか。

(質問15) 肉やタコなどなかなか噛めずに出しています。少しずつ食べれるようになるでしょうか。(3才11ヶ月)(2才5ヶ月)

(回答)
 肉やタコなどがまだ十分に噛み切れていないようですが、この年齢では特に心配されなくていいと思います。少し小さく切ってみるとか工夫をしてみてはどうでしょうか。その他の食事のときでも軟らかいものばかりではなく、やや硬めの食べ物も毎回少しずつ加えてみてはどうでしょうか。

(質問16)
 硬い物をあまり噛まずに飲み込んでいます。「もぐもぐ」と声をかけると、その時だけで、あとはさっと食べてしまいます。(2才2ヶ月)

(回答)
 しっかり噛むことも一つの習慣ですので、この年齢は離乳期からの移行の時期ですから、少しずつ固いものも加えていって下さい。毎日声をかけて少しずつでも噛むようになるように努力してみて下さい。

(質問17)
・よく噛んでいるようです。ただそのせいか食事の時間が長いです。(6才2ヶ月)
・固い肉などは殆ど噛むことができず、いつまでも口の中に入れて飲み込めずにいます。もどしそうになるので無理には食べさせていません。(5才11ヶ月)
・噛む事が長く、飲み込むのに時間がかかっています。その分食べるのが遅いです。どうしたらよいでしょうか。(4才2ヶ月)

(回答)
 よく噛んでいて多少食事の時間が長いのは仕方ないと思いますので、あまりせかさない方がいいのではないでしょうか。ただ口の中に入れてモグモグしていてもしっかり噛んでない場合がありますので、特に嫌いな物などは丸のみしようとしてもそれもできず、モゴモゴさせていることがありますので、口の中にいっぱいに詰め込まないで、少しずつ口の中に入れれば、そんなに長く噛んでおられないと思います。食事の内容によって食べ方に差がないかどうかもチェックしてみて下さい。

(質問18)
 たまにやわらかい物を嫌って固い物やバリバリ音がする物を好んで食べます。消化できるんでしょうか。(1才7ヶ月)

(回答)
 バリバリ音を立てて噛んでいるようでしたら全く心配ないと思います。例えば肉の実験ではそのまま丸のみするのと、2〜3回でも噛むだけでも、その後の胃での消化にはかなり差が出てきます。しっかり噛んでいれば、ぜひ食べさせてあげて下さい。

(質問19)
 肉類など、よく噛まないといけないものは、奥歯がはえてきてから食べさせた方が良いのでしょうか。(例 豚肉など) ひき肉は食べさせています。(1才)

(回答)
 この時期は離乳期が終わった頃なので、与える場合は軟らかめで消化しやすい形にしましょう。お子様の噛める状態にもよると思いますが、1才過ぎると奥歯が生えてきますので、噛める状況を観察しながら、与えてみて下さい。

(質問20)
・上が4本、下が3本しかはえていないので心配です。奥歯がないのであまり噛むことができません(1才7ヶ月)
・だ歯が1本しかはえていないので心配しています。(1才2ヶ月)

(回答)
 歯の生える時期については、多少個人差がありますので、あまり心配されないでいいかと思います。ただ2才過ぎても奥歯が生えてこないようでしたら、一度かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

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 質問1〜21 質問21〜40 質問41〜60 質問61〜80 質問81〜

(質問21)
 哺乳ビンで飲み物を欲しがりぐずります。夜中泣かれついついやりがちです。一番良くないと言われていますが、その後お茶などやったりするのですがどんなでしょうか。泣いても無理やり歯磨きをする様に指導を受けましたが、やはりそうでしょうか。かみつきが逆にひどくなってしまいました。(1才7ヶ月)

(回答)
 本来は6ヶ月頃から徐々に離乳を開始して、遅くとも1才頃までには断乳しますが、1才7ヶ月まで哺乳ビンでジュース類を与えていて急にやめれば、子供がぐずるのは当然と思います。悪いくせがついてしまっているので、少しずつ変えていく努力をしてみて下さい。そのままの状況であれば、いずれむし歯がいっぱいできて歯の治療で苦労するのは時間の問題でしょう。

(質問22)
 歯ブラシで磨いていますが、まだうがいができないので歯磨きができません。歯につけるだけの磨き粉がありましたら助かります。

(回答)
 1〜2才児でも歯磨剤をつけなくても、しっかり歯みがきをして下さい。歯磨剤としてはフッ素入りの液状のものもありますので、かかりつけの歯科医の先生にご相談してみてはどうでしょう。

(質問23)
 子どもは何でも口に入れますが、私の子どもは牛乳を毎日飲んで歯が強くなり、お金でも曲げる程強いです。牛乳をやらなくすれば少しは色々とかまなくなるでしょうか。(2才8ヶ月)

(回答)
 何にでもかみつくのと牛乳との因果関係は不明です。恐らくないと思いますが、食事をしっかり噛むことはいいこととして、何にでもかみつくという時期もあると思いますので、「歯がため」などのかんでもいいものを与えていてはどうでしょうか。

(質問24)
 1年以上歯医者に通い完治しました。しかし2ヶ月後の保育園での健診で、虫歯が全然治っていないとわかりました。なぜでしょうか。

(回答)
 実際に診てみないと分かりませんが、歯の治療のとき泣いて暴れたりすれば十分に治療ができずに、薬を塗布したり、応急的な処置をすることもよくあります。健診では、それらの事情は抜きにして、しっかり治療しているかどうかを診査しますので、指摘されると思います。園の健診結果のお知らせをかかりつけの歯科医の先生のところへ持参して、相談してみてはどうでしょうか。

(質問25) 乳歯ですが、虫歯の上に合成の歯をかぶせるだけで、完治しているのでしょうか。

(回答)
 その歯の状態を診ないと何とも言えませんが、通常はむし歯の部分を除去して、お薬で保護して、充填したりかぶせたりします。症状がなければ問題ないと思います。

(質問26)
・下の子が産まれてから、下唇をよく吸っている為、上の前歯が少し出ていると小児歯科で注意されました。前歯が出てくると矯正しないといけないでしょうか。(2才7ヶ月)
・指しゃぶりがずーと続き、乳歯の歯並びが悪くなりました。矯正をすすめられましたが、本当に必要でしょうか。(2才8ヶ月)

(回答)
 口唇をかんだり、指しゃぶりをしていると上の前歯が出てきます。
ただ指しゃぶりなどの習慣も、2才児ではあまり無理にやめさせるよりも、入れている時間を短くするように心がけて下さい。4才頃までになってまだやめないようでしたら、装置を使用して治療することもあります。それらのくせをやめれば2才でしたらほとんど自然治癒します。

(質問27)
 いくら噛んで食べるように言っても、ある程度おなかいっぱいになると噛まなくなります。どうしたものでしょうか。(2才2ヶ月)

(回答)
 やはり空腹のときはしっかり噛んでたくさん食べ、満腹のなると食べなくなるのは自然の摂理と思います。腹八分目を心がけて食べさせてはどうでしょうか。

(質問28)
 右の歯だけで噛み、両方で噛むということができません。噛む事を面倒に思っているようです。どうしたら良いでしょうか。(4才11ヶ月)

(回答)
 人は利き腕であるように、噛む場合も左か右かどちらかが噛みやすいのは誰でもあるようです。ただし、あまり偏ってしまうと、筋肉の発達のバランスがくずれたりしますので、なるべく左右均等に噛むように心がけることは必要です。どうしても変わらないときには、かかりつけの歯科医の先生から「顔が変形してくるぞ」と注意してもらってはどうでしょうか。

(質問29)
・歯に茶色い線ができているのは虫歯でしょうか。歯ブラシで磨いてもとれないので歯科に行った方が良いでしょうか。
・歯磨きをしているのに歯が黄色くなっていて心配です。(3才2ヶ月)

(回答)
 歯の着色の原因は色々ありますので、何とも言えません。ぜひ一度かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問30)
 噛む時、クチャクチャ音をさせて食べます。何度注意しても口を閉じて食べません。何か食べにくい原因があるのでしょうか。(2才11ヶ月)

(回答)
 口を開けて食べるのは癖であれば、少しずつ大きくなってくるにつれてはずかしくなり治ってくると思います。その他に指しゃぶりなどで上下の前歯がくっつかなくなっている場合は、治療しないと治りませんので、一度かかりつけの歯科医の先生に診てもらっては
どうでしょうか。

(質問31)
 歯の内側に黒い物がついています。お茶や水の成分だそうですが、3人兄妹の真ん中の子どもだけどうしてなるのでしょうか。私もなります。

(回答)
 歯に黒い沈着物が付着することが稀にあります。個人差があり体質的なものもあり、徐々に付着しなくなることもありますので、あまり神経質にならずに、時々歯科医院で歯のクリーニングをしてもらって下さい。

(質問32)
 今10ヶ月で上4本、下2本はえています。離乳食やおやつの後は歯磨きをした方が良いのでしょうか。またする場合どのようにすると良いのでしょうか。(10ヶ月)

(回答)
 歯は生えてきたら、ぜひ歯磨きをしてください。最初は歯ブラシに慣れてもらうだけでもいいと思います。そして食べたら磨くという習慣づけをしっかりしてほしいと思います。磨き方は、短時間に磨きにくい所から磨くようにして下さい。詳しくはぜひかかりつけの歯科医院で指導してもらって下さい。

(質問33) 5才5ヶ月で永久歯が下に2本はえました。少し早いような気がしますが普通でしょうか。

(回答)
 歯の交換には個人差があり、早い子供では4才ぐらいから生えかわってきますので、心配はいりません。ただし、乳歯にむし歯があるとすぐに永久歯もむし歯になりますので、早目の治療をして下さい。

(質問34) 口を大きく開ける時、あごが「コキ」と音がします。大丈夫でしょうか。

(回答)
 指の関節でも人によってはボキボキさせる人があるように、あごの関節のところも習慣的に「コキ」と音がする人もいます。それ以外に特別症状がなければいいのですが、口が開きにくくなったり、口を開ける時あごが変位するようでしたら、一度かかりつけ歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問35) 無意識に下あごを前に出したり、横にずらしたりしています。歯並びに関係ありますか。

(回答)
 多分癖と思いますが、上下のかみ合わせが悪い場合も考えられます。年令が低い場合には、あごの関節は前後左右に動きやすい(まだ完成されていない)ので、特に症状としてはないと思います。ご心配であれば、かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問36)
・予防法はないでしょうか。(2才11ヶ月)
・必ず歯磨きしいるにもかかわらず、虫歯ができます。どしてでしょうか。(4才8ヶ月)
・虫歯の予防法を教えて下さい。(4才6ヶ月)
・歯磨きは毎食後した方が良いのでしょうか。(2才2ヶ月)
・3才児健診の際「フッ素」と「シーラント」を知りました。これは何才位ですればいいのでしょうか。また定期的にした方が良いのでしょうか。他に歯にとっていいものを教えて下さい。(1才9ヶ月)

(回答)
 むし歯の予防には次の5つの方法があります。
  @歯みがき Aフッ素の応用 B食べ物 Cシーラント(予防処置) D定期健診
 以上の5つをしっかりすることによって、むし歯は予防できます。歯磨きをいくらしっかりやってもお菓子やジュースをダラダラと食べたり飲んだりしていれば、むし歯はできてきます。また一見きれいと思っていても歯科医が診ればむし歯になっていることも多いのです。ぜひかかりつけの歯科医と相談されてみてください。

(質問37)
 母親が不正咬合だったので子供もならないかと心配です。よく噛むことや虫歯にならないようにすること以外に何か方法があるのでしょうか。(5才3ヶ月)

(回答)
 遺伝的要因で不正咬合になるケースもよくあるのと、兄弟でも不正であったり正常であったりする場合があるので何とも言えません。よく噛んだりむし歯予防に心がけておれば現状では特に問題ないと思います。できれば定期的に歯科医院で診てもらうと、ある程度の予測はつくと思います。

(質問38)
・前歯2本が大きく多少前に出ています。「全部の歯を矯正しないとだめですよ」といわれ気が重いです。矯正は必ずした方が良いのでしょうか。(2才5ヶ月)
・歯がでっぱっているので心配です。(2才5ヶ月)

(回答)
 2才ではまだ何とも言えませんが、指しゃぶりで前歯が出ているのでしたら、それをやめれば自然治癒してくると思います。それ以外で上の歯が突出している場合には、永久歯に交換する頃から治療が必要になってくるかもしれません。矯正することにより審美的にも機能的にも良くなることは、長い人生の上では得にはなっても損にはならないと思います。

(質問39) 前歯の治療はどんなふうにするのですか。(3才1ヶ月)

(回答)
 前歯も奥歯も同じで、通常悪くなった部分(むし歯のところ)を取り除いて薬剤を塗布し充填します。大人も同様です。ただし、子供の場合はおとなしくさせてくれないことも多いので、治療するかどうかはかかりつけの歯科医の先生と相談されて決めて下さい。

(質問40) お姉ちゃんの真似をして、爪をかむようになりました。(3才4ヶ月)

(回答)
 その程度にもよりますが、それ程ひどくなければ特に問題ないと思います。かみ合わせが変形してくるようであれば、4〜5才頃にはやめさせることが必要になってきます。

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 質問1〜21 質問21〜40 質問41〜60 質問61〜80 質問81〜

(質問41) 歯磨きの時、力の入れ過ぎか歯全体の先の方がつぶれています。(4才9ヶ月)

(回答)
 歯磨きには力を入れる必要はあまりないので、ぜひかかりつけの歯科医院で指導してもらって下さい。歯ブラシの先がつぶれる原因として、歯ブラシを噛んでいる場合もありますので、それもチェックしてみて下さい。

(質問42)
・上の前歯4本が虫歯です。乳歯なので抜けると思っていますが。(5才8ヶ月)
・虫歯が多いのですが、歯科に行った方が良いでしょうか。(4才5ヶ月)

(回答)
 乳歯のむし歯は生えかわるから・・・と思っている人が多いかと思いますが、乳歯と永久歯は一日で変わるのではなく、約5年間ぐらい共存します。その際に乳歯のむし歯があれば、永久歯のむし歯になりやすいばかりではなく、乳歯でむし歯を作った口の中の環境はそのままで、きれいな永久歯が生えてきてもすぐにむし歯になってしまうのは当然です。ぜひ乳歯のときからしっかり治療して下さい。

(質問43) よだれが多いのですが。(3才2ヶ月)

(回答)
 よだれが多いこと自体は特に問題なありません。口を常に開いているようでは、ダラダラと流れてしまいます。自然な状態で口がしっかり閉じれるかどうかみて下さい。もし閉じれないようでしたら、その原因によっては治療が必要かもしれませんので、一度かかりつけの歯科医の先生に相談してみて下さい。

(質問44) うがい(口をゆすぐ時)をしている時、たまに飲み込んでしまうときがあります。体に悪くないでしょうか。

(回答)
 歯磨剤を使って歯磨きをした後に、うがいが十分にできずに飲む場合が考えられますが、それらも考慮されていますので、特に問題ないと思います。ただし、口のうがいは上を向いてガラガラする(のどのうがいのとき)のではなく、やや下を向いてブクブクするので、飲み込むことはあまり考えられないのですが、ぜひ正しく指導して下さい。

(質問45)
 「切端咬合」と言われました。これから永久歯にはえ変わっていきますが、それ以前から矯正等が必要でしょうか。日常の生活の中で正しく噛む、また硬い物を噛むことによって改善できるのでしょうか。(5才4ヶ月)

(回答)
 切端咬合の場合、将来的には反対咬合(うけ口)になる可能性があります。というのも下のあごは今から大きくなってきますが、上のあごはそれ程大きくならないからです。今後の成長によって変化すると思いますので、定期的に歯科医院を受診して診てもらって下さい。正しく噛むことは、切端咬合に限らず必要ですが、硬い物を噛んで改善させることは考えられません。

(質問46) 虫歯の治療が終わったら、銀歯が入っていました。永久歯は普通にはえてくるのか心配です。(3才7ヶ月)

(回答)
 歯の治療の内容によっては、白いつめ物をしたり、金属冠をかぶせたりしますが、いずれも乳歯に乗っている状態(乳歯の一部)になっているので、永久歯の交換には全く関係はありません。ぜひ、永久歯はむし歯にしないよう努力して下さい。

(質問47) 永久歯が曲がってはえてきているのはそのままでしょうか。(5才)

(回答)
 永久歯が生えてきて、すき間が不足していて曲がって生えてくることはよくあります。またすき間はあっても回転していることも時々あります。いずれも自然には治らないと思いますので、その程度にもよりますが、かかりつけ歯科医の先生に相談してみて下さい。

(質問48) 乳歯がはえ変わりの時期で、よく動いています。早く歯科に行って抜いてもらった方が良いのでしょうか。(5才)

(回答)
 乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくるようでしたら抜いたもらった方がいいのですが、自然に交換するようでしたら特に問題ないと思います。ただし、痛くなったりはれてくることもありますので、その際には早目に抜いてもらって下さい。

(質問49)
・歯磨きを嫌がります。指しゃぶりをしてだ液の出方が多いので大丈夫だと思っているのですが。(2才7ヶ月)
・歯磨きの習慣をつけさせたいが嫌がります。どうしたら良いでしょうか。(1才5ヶ月)
・(特に前歯の時)(2才5ヶ月)

(回答)
 2才から3才にかけては、歯磨きを嫌がるお子様が多いようです。しかしながら甘い物を覚えてくる頃でもあり、そのまま放置しておけば必ずむし歯になってきますし、食べたら磨くという規則正しい習慣付けをするためにも、様々な工夫をしながら続けてほしいと思います。だ液が多いのはいいことだと思いますが、それだけに期待しても無理があると思います。

(質問50)
 前歯の先の方がジュースの与えすぎで溶けてしまい、あとの部分が残っているのですが、大人の歯は生えてくるのでしょうか。残った歯はどうしたら良いでしょうか。(6才3ヶ月)

(回答)
 乳歯がむし歯であっても永久歯は生えてきます。ただし、乳歯のむし歯がひどくてバイ菌が根の方まで行っているときには、永久歯もむし歯の状態で生えてくることがありますので、なるべく早期に治療をして下さい。

(質問51) 定期検診は何ヶ月位の間隔で良いのでしょうか。(3才6ヶ月)

(回答)
 年令や症状にもよりますが、通常は3ヶ月〜6ヶ月間隔でいいと思います。歯の健診は子供のときだけでなく、生涯を通じてぜひかかりつけの歯科医をもって定期健診を受けるようにして下さい。

(質問52)
 1才半の健診で歯の汚れに○を付けられました。歯科医院では今の段階では気にしなくても良いと言われましたが、このままで良いのでしょうか。

(回答)
 1才6ヶ月健診のときにたまたま汚れが十分にとれていなければCheckがかかります。常に汚れが付着した状態が続くとむし歯や歯肉炎になってきますので、歯磨きをしっかり行って、定期的に歯科医院を受診して診てもらって下さい。

(質問53) 幼児は小児歯科の方が良いのでしょうか。(5才)

(回答)
 小児歯科でも一般の歯科でも基本的には同じなので、保護者の方や子供達が行きやすい、受診しやすいところでいいと思います。ただ恐怖心が強くて泣き暴れがひどいようでしたら、小児歯科の方が子供の扱いになれているのでいいかもしれません。

(質問54) 乳歯ですが、歯のずれが気になります。永久歯に生え変わる前に何か対策をしていた方が良いのでしょうか。

(回答)
 歯のずれの程度にもよりますが、歯並びやかみ合わせは長期間の観察が必要です。遺伝的な要因も加わってきますので、かかりつけの歯科医院で定期的に診てもらって下さい。当面の対策としては、歯が重なっていたりしていればむし歯になりやすいので、しっかりむし歯予防に心がけて下さい。

(質問55)
・1才半健診の時に「上唇小帯」と言われました。噛み合わせには問題ないとのことでしたが、このまま様子をみていて良いのでしょうか。(1才8ヶ月)
・1才6ヶ月の健診の時、歯肉・粘膜で異常があり、「上唇小帯」のスタンプが押されました。「上唇小帯」とはどういうことか教えて下さい。

(回答)
 上唇と上の前歯の間の歯肉との粘膜で、それがやや短いと上唇の動きが悪くなったり、前歯の間にすき間ができたりすることがあります。まだ1才児なので特別な処置はせず、経過観察でいいと思います。永久歯の交換時に切除するかどうか、かかりつけの歯科の先生と相談してみて下さい。

(質問56) 良く噛む訓練には、やはり歯ごたえのある物がよいのでしょうか。他に生活の中で工夫できることがありますか。

(回答)
 基本的には軟らかい物でもしっかり噛んで食べる習慣がつけばいいのですが、軟らかい物ばかりだと噛まなくなる可能性も多いので、色々な食材を生かして調理して、歯ごたえのある物もバランスよく配合することは必要と思われます。できるだけごはんなども何回か噛んでから食べるよう習慣づけましょう。

(質問57)
・「反対咬合」ですが、どうしたら良いでしょうか。(3才2ヶ月)
・矯正をもと思っているのですが、時間はどれ位かかるのでしょうか。(5才7ヶ月)
・食べ物とのかかわりで治せるものでしょうか。(2才1ヶ月)
・また永久歯になっても反対咬合でしょうか。(1才1ヶ月)
・私が受け口で主人は切端です。子供も受け口にならないか心配です。今は乳歯できれいです。今後永久歯にはえ変わる時、下の歯が前にでることはありますか。

(回答)
 かみ合わせが逆で下の方が前に出ている場合を反対咬合といいますが、成長とともにかみ合わせも変化してくるので、4〜5才まではそのままでいいと思います。遺伝的要因があったり、反対の程度が強い場合は、乳歯のときにも治療を開始することもありますが、一般的には永久歯への交換期に治療を開始することが多いようです。期間は体の成長発育が終わるまでなので、個人差がありあますが、男子で18才頃、女子で16才頃までは必要になります。いずれにせよ、同じ反対咬合でも症状によって処置内容が異なるので、かかりつけの歯科の先生に相談してみてください。

(質問58)
・歯みがき粉は何才から使用できますか。またつけて磨いた方が良いのでしょうか。またつけ過ぎは良くないですか。(2才10ヶ月)(3才)
・歯みがきはいつ頃から始めたら良いでしょうか。(9ヶ月)
・歯みがきの際、レノビーゴを使用しています。どのような歯磨き剤を使ったら良いでしょうか。(2才1ヶ月)
・夜のみ歯みがき粉を使用し、朝はレノビーゴで歯磨きをしています。(3才)

(回答)
 歯磨剤には、むし歯予防に効果的なフッ素が含まれていますので、うがいができるようになればぜひ使用して下さい。うがいがまだできない低年齢のお子様にはレノビーゴなどのような液状のものが幾つかありますので、歯科医院や薬局でご相談してみて下さい。

(質問59)
 歯ブラシを嫌がるので電動ブラシで一緒にしています。たまに歯ブラシで磨いています。電動ブラシでもいいんでしょうか。もう少し様子を見て歯ブラシに変えようかと思っているんですが。(1才11ヶ月)

(回答)
 電動ブラシでも十分に汚れがとれるようでしたら問題ないと思います。確認のために歯垢の染色剤などを使用して、全体に汚れが十分にとれているかどうかチェックしてみて下さい。もちろん歯科医院で指導してもらえばさらに確実といえます。

(質問60)
 歯磨きはしているのですが、突然前歯が1本黒く変色してしまいました。その前に転倒して打ったり、長期間抗生物質を服用していました。それが原因でしょうか。むし歯ならフッ素塗布をしたり治療を早めにする必要があるのでしょうか。(3才2ヶ月)

(回答)
 歯を打撲したりすると、歯の中の歯髄(いわゆる神経)が死んで黒くなってきます。少しぐらいだと回復してくることがありますが、何ヶ月も変化がないようでしたら、歯髄のの治療が必要ですので、かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

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 質問1〜21 質問21〜40 質問41〜60 質問61〜80 質問81〜

(質問61)
 今の段階で虫歯があると永久歯に生え変わった時、歯並びなどに影響がありますか。両親とも歯並びが悪いので心配です。(3才10ヶ月)

(回答)
 乳歯のときにむし歯によって歯を抜くことになったりすると、残った歯が移動して、後から生えてくる永久歯が生えるすき間がなくなったりしたり、上下の歯のかみ合わせがずれたりすることがありますので、乳歯でもしっかりむし歯の予防と治療は心がけて下さい。

(質問62) 乳歯で歯の重なりがあります。また生え方がちぐはぐです。(3才2ヶ月)(1才6ヶ月)

(回答)
 乳歯で歯が重なり合っているということは、永久歯は乳歯よりも大きいので、大人の歯並びではもっと重なりが強くなることが予想されます。また、歯の生え方は多少個人差もありますので、あまり心配しなくていいかと思いますが、いずれにせよ、かかりつけの歯科医の先生に定期的に診てもらって下さい。

(質問63) 歯がはえていなくても口をゆすいだりした方が良いのでしょうか。(5ヶ月)

(回答)
 生後5ヶ月では口をゆすいだりはまだ無理かと思いますが、ミルクを飲んだ後、歯ぐきを湿った綿棒などでぬぐってやる習慣をつけておくと、歯が生えてきてからの歯ブラシの使用もスムーズに行くと思います。

(質問64) 前歯のすき間が気になるのですが。(2才5ヶ月)

(回答)
 前歯のすき間にも色々ありますが、通常は成長空隙というすき間があるのが正常です。あまり心配はいらないと思いますが、気になるようでしたらかかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問65)
 キシリトールについて教えて下さい。またガムはまだ早いのでタブレットをと思っているのですが、効果は同じでしょうか。(2才1ヶ月)

(回答)
 キシリトールは甘味料でありながら、砂糖のようにむし歯の原因菌に作用してその活性を弱めたり、唾液の分泌を高めたりする作用があると言われています。ただしむし歯予防は別項でも述べているように幾つかあり、それらを組合せてやらなければ困難なので、キシリトールを用いるだけでむし歯予防は完全にはできません。

(質問66) 歯やあごを強くする方法はありますか。(2才2ヶ月)

(回答)
 歯やあごは骨と筋肉で構成されていますので、カルシウムやタンパク質などの摂取が母子ともに必要になります。つまり胎内の時から偏食がなく何でもしっかり食べると同時に、出生後もお子様が偏食なくまたしっかり噛むようになるためにも、母親が良い見本になるように母子ともに努力してみて下さい。

(質問67) 氷を小さくした物をガリガリと噛みたがりますが、大丈夫でしょうか。(2才2ヶ月)

(回答)
 氷を噛むこと自体は特別に問題ないと思いますが、冷たい物ばかり食べさせるのは、少し問題があるかもしれませんので、例えば生野菜などをスティック状にして噛ませてみたりしてはどうでしょうか。

(質問68)
・鼻が悪いと歯並びが悪くなると聞いたのですが本当でしょうか。
・口がいつも開いていて気になります。前歯が少し出ているせいでしょうか。またアレルギー性鼻炎のせいでしょうか。よく注意するのですがなかなか治りません。(2才10ヶ月)(5才6ヶ月)

(回答)
 蓄膿症などで鼻が常につまっていると、口で息をするため開咬と言って、上下の前歯が開いてかみあわなくなることがあります。程度にもよりますので、かかりつけの歯科医の先生に健診時に相談してみて下さい。

(質問69)
 去年保育園の健診で虫歯10本あり治療が必要と言われました。違う小児歯科を受診したところ4本のみ治療を受け、後はフッ素を塗り、現在も4ヶ月に1回でフッ素を塗っています。また歯磨き粉も歯科で購入し毎日歯磨きをしています。それなのに今年も健診で虫歯が9本で治療が必要と言われました。同じ市内の小児歯科でどうしてこう違うのでしょうか。

(回答)
 歯科健診によってむし歯と指摘されても、すべて削ってつめるというわけではありません。ご質問のように定期的にきちんと歯科医院を受診されているお子様の場合は、むし歯の進行を抑制するような薬を塗布して様子をみることもよくあることです。ただし、歯科健診では、客観的にむし歯のあるなしを判断しますので、健診ではむし歯と言われると思います。今後とも定期健診を受診されて、むし歯が進行して削ることにならないようにしっかり管理してもらって下さい。

(質問70)
・乳歯の間、フッ素を歯科で塗っています。永久歯も塗った方が良いのでしょうか。
・「フッ素」について教えて下さい。
・また、いつ頃からできますか。(2才)
・またどの位の間隔で良いのでしょうか。(4才3ヶ月)
・小児歯科で3ヶ月に一度フッ素を塗っていますが、予防効果はあるのでしょうか。また1回に3〜4000円程かかるのですが、少し高いような気がします。(5才2ヶ月)

(回答)
 乳歯にも永久歯にもフッ素はむし歯予防効果がありますので、ぜひ塗布してもらって下さい。特に歯が生えてくるときには効果的なので、永久歯へ交換するまで定期的にフッ素塗布をしてもらうことが良いでしょう。費用についてはむし歯予防のためのフッ素塗布は自由診療になりますので、個々の歯科医院によって異なると思います。費用が高いか安いかはむし歯予防をどの程度重要視しているかによって決まるのではないでしょうか。

(質問71) 歯の質や歯並びは遺伝しますか。(1才)

(回答)
 顔の形が似ているように、歯の質や歯並びもかなり遺伝的な要因はありますが、兄弟でもかなり差があるように、後天的な要因も多いので、しっかりむし歯予防やきれいな歯並びになるよう努めて下さい。

(質問72) おしゃぶりを吸うとあごが発達して歯並びが良くなるのでしょうか。それとも悪くなるのでしょうか。(8ヶ月)

(回答)
 おしゃぶりをすることによって口のまわりの筋力を強くしたり、鼻呼吸をすることに効果があります。反面、長時間入れ続けていると、指しゃぶりと同じ原理で上下の前歯の間が開いてくることがありますので、適度に使用して下さい。心配な場合は、歯の定期診査時に歯科医の先生に相談して下さい。

(質問73)
・「指しゃぶり」をやめさせたいのですが、どうしたら良いでしょうか。(4才10ヶ月)
・また、指しゃぶりの原因と影響を教えて下さい。(3才9ヶ月)(5才4ヶ月)(1才9ヶ月)(3才4ヶ月)

(回答)
 4才過ぎて指しゃぶりがどうしてもやめられなく、しかもかみ合わせに問題が生じてきた場合には、一種の矯正装置を作って治療する方法がありますので、かかりつけの歯科医の先生にご相談下さい。また指しゃぶりの原因は指しゃぶりをすることによって快感があるからと考えられますが、長時間していると上下の前歯がひっつかなくなり、すき間ができてしゃべったり、正常に飲んだりできにくくなります。

(質問74)
・テレビで「生後2才位まで、ミュータンス菌は存在しない。」との情報を知りましたが、本当でしょうか。(4才6ヶ月)
・ミュータンス菌が大人から子供へ移り虫歯になると知りましたが、その割合はどれ位でしょうか。(1才2ヶ月)

(回答)
 基本的には生まれるまでは無菌状態ですが、出生後大人からも様々な細菌を受け入れて存在することになり、抵抗力をつけてくるのです。ミュータンス菌も同じことが言えますが、口の中は様々な細菌がたくさんあり、口の中を無菌状態にはできません。またミュータンス菌だけがむし歯の原因菌でもないので、それだけに神経質にならなくていいと思います。要は別項でも述べているように「むし歯の予防法」をしっかり守ってほしいと思います。

(質問75) まだ抜けてない乳歯の後から永久歯がはえています。大丈夫でしょうか。(5才7ヶ月)

(回答)
 永久歯は乳歯に比べて一回り大きいので、乳歯のときすき間が全くないと永久歯が入りきれず、乳歯の後から生えてくることがあります。そのまま放置すると歯並びが悪くなる原因になりますので、乳歯の根がまだ十分にとけてないことが多いので、かかりつけの歯科医院で早めに乳歯を抜いてもらって下さい。

(質問76)
 永久歯にはえ変わろうとしている時で、歯がぐらぐらし、痛そうです。また、しみるようです。このままにしていて良いでしょうか。(4才11ヶ月)

(回答)
 乳歯がぐらついてなかなか抜けなくて痛みがあったりすれば、抜いてもらった方がいいと思います。自然に抜けにくい場合もあって、炎症をおこすこともありますので、歯科医院で診てもらって下さい。

(質問77) 永久歯(前歯)が2本ななめにはえてきて心配しています。あごの発達が悪いのでしょうか。(6才)

(回答)
 ななめに生えてくる原因として歯が生えるすき間が少ない場合と、元々少し回転して生えてくる場合があります。歯の大きさとあごの発達との関係については、実際に診ないと分かりませんので、定期的にかかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

(質問78) 噛み合わせが悪いので気になります。(3才9ヶ月)

(回答)
 噛み合わせについては、その状況によって自然に治癒してくる場合と治療が必要な場合がありますので、実際に診てみないと何とも言えません。ぜひかかりつけの歯科医院で診てもらって下さい。

(質問79) 今の子どもたちは、歯自体が弱いのでしょうか。(3才7ヶ月)

(回答)
 歯の質の違いにはかなり個人差があり、一概には言えませんが、母胎時での母親の偏食や、出生後もお子様の偏食などがあれば、歯の質が弱くなる可能性はあります。なるべく偏食なくバランスよく何でも食べることが、歯の健康にも体の健康にも最も大切です。むし歯予防のため歯の質を強化するためには、歯科医院でフッ素塗布などをぜひしてみてはどうでしょうか。

(質問80) 歯にすき間がないので、永久歯が生える余地があるのか心配です。対策はありますか。(3才7ヶ月)

(回答)
 乳歯のときはきれいな歯並びでも、すき間がないと永久歯ではでこぼこになることはよくみられます。ただし、歯の交換期のときに今までなかったすき間が急にできてくることもありますので、3才児では何とも言えません。永久歯の交換が始まる6〜7才頃には、かかりつけの歯科医の先生に診てもらって下さい。

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 質問1〜21 質問21〜40 質問41〜60 質問61〜80 質問81〜

(質問81) 乳歯は虫歯になっても痛くないと聞きましたが本当でしょうか。

(回答)
 乳歯でも永久歯でもむし歯が進行すると痛みはでてきます。ただし感受性は永久歯と乳歯とでは、また個人的にも少し差があります。むし歯は痛んだりはれたりしてから治療をするのではなく、むし歯にならないように予防するように心がけて頂きたいと思います。もしむし歯できてしまったら、症状がでる前に歯科医院で治療をしてもらいましょう。

(質問82) 眠い時やぐずる時にガーゼをしゃぶります。(3才2ヶ月)

(回答)
 指しゃぶりをするお子様がいるように、指しゃぶりの変わりに毛布やガーゼなどをしゃぶる場合もよくみられます。かみ合わせなどに問題がなければ、様子をみられておいていいかと思います。ただしかみ合わせが悪くなってくることがありますので、できれば定期的に歯科医院で診てもらうといいと思います。

(質問83)
・虫歯の処置をしたいのですが、歯科へ行くと大暴れして困っています。(4才10ヶ月)
・無理してでも連れて行くべきでしょうか。(4才1ヶ月)

(回答)
 むし歯の程度にもよりますが、なかなか治療をさせてくれないようでしたら、応急的な処置をしながら少し慣れてくるのを待ってもいいかと思います。かなりむし歯がひどいようでしたら、小児歯科の専門医では治療してくれると思いますので、受診されてみて下さい。

(質問84) 2才ですが、歯の治療はできますか。(2才5ヶ月)

(回答)
 2才でも1才児でも必要な場合は治療を行います。2才ですでにむし歯になっているようでしたら、治療もですが、今後の管理も必要ですので、ぜひかかりつけの歯科医院で診てもらって下さい。

(質問85) 永久歯にはえ変わる時期は、どんな事に注意すると良いのでしょうか。(3才5ヶ月)

(回答)
 乳歯から永久歯に交換する時に最も大切なのは、正常に交換することと、生えたばかりの永久歯をすぐむし歯にしないことです。また歯並びやかみ合わせの問題が生じてくることもありますが、その程度や状況は個々に異なりますので、その際には歯科医院で診てもらって下さい。

(質問86) 歯の矯正はいくら位かかりますか。(3才5ヶ月)

(回答)
 歯の矯正の治療は、基本的には自由診療なので、個々の歯科医院によってすべて異なります。これは独占禁止法によって料金を一律にすることができないからです。一般的には、治療の難易度や期間、使用する器材等によって料金が設定されます。3才のお子様の不正の程度が分かりませんが、一度かかりつけの歯科医の先生に相談されてはどうでしょうか。

(質問87) 骨格が小さく永久歯に変わる時の歯並びが心配です。(4才8ヶ月)

(回答)
 骨格が小さくても歯も小さければ、特に問題はないと考えられますが、歯並びがきれいになるかどうかはあごの大きさと歯の大きさのバランスですので、実際に測定してみないと何とも言えません。ご心配でしたら、かかりつけの歯科の先生のところで定期的に診てもらって下さい。

(質問88) 食べ物をかまず、口の中に長く入れたままにしていると病気になると聞きましたが。(4才1ヶ月)

(回答)
 食べ物を口の中に長く入れておくと、特にアメなどのお菓子を入れておくと必ずといっていい程、むし歯になってきます。しかも1本だけでなく全体に同時にむし歯になってきますので、注意が必要です。

(質問89)
 3才児健診の時、歯並びが良いので虫歯になりやすい、と言われました。歯と歯の間にすき間がないので食べ物がつまりやすく、磨いてもとれないようです。手でとったりしていますが、糸ようじなど使っても良いでしょうか。(4才2ヶ月)

(回答)
 歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは完全にとれませんので、糸ようじやデンタルフロスなどでぜひ除去するように心がけて下さい。4才になれば何回か指導すると自分でできるようになります。フロスは使い方を誤ると歯肉を傷つけやすいので、歯科医院で指導してもらって下さい。それでも歯と歯の間のむし歯はできやすいので、定期的にかかりつけの歯科医院でX線写真を撮ってもらい、確認することが大切です。

(質問90) 子どもの治療代が1回に2,000円位かかるのは少し高くないでしょうか。

(回答)
 むし歯の治療費の2,000円が高くて、外食のランチが2,000円は安いと思われるとすれば、価値観の問題と思います。むし歯を放置して痛い思いをしたり、歯並びが悪くなったり、50代で入れ歯になったりしてもかまわないようでしたら、治療しなくてもいかもしれません。治療に少しでもお金をかけたくないようでしたら、むし歯にならないよう、しっかり予防にお金をかけるようにして頂きたいと思います。

(質問91)
・生後7ヶ月頃より歯ぎしりをしています。歯はまだ2〜3本しかはえてなく、寝ている時だけでなく日中もしていました。原因や対策方法を教えて下さい。(1才10ヶ月)
・寝ている時歯ぎしりをしているので、はえ変わりや歯並びへの影響が心配です。(6才4ヶ月)(5才6ヶ月)(4才9ヶ月)(6才5ヶ月)(1才1ヶ月)
・また歯がすり減っています。やめさせるにはどうしたら良いでしょうか。
・歯ぎしりをするのは歯のかみ合わせが悪いのでしょうか。(5才3ヶ月)

(回答)
 歯ぎしりには色々原因があるようなので一概には言えませんが、親子そろって夜中に歯ぎしりの共演をしているということもよく耳にします。歯ぎしりがひどくて、歯がほとんどすり減って根っこしか残ってない場合もあり、そのような場合には歯髄(いわゆる神経)まですり減って痛んだり、はれたりすることもあります。原因を調べてから対応した方がいいので、一度かかりつけの歯科の先生にご相談して下さい。乳歯のときは変化してくるので、しばらく様子をみて、永久歯列になって変化がないようでしたら、装置を使って治療することも考えられます。

(質問92)
 最近、小児歯科専門の病院をみかけるようになりました。私達が子供の頃からずっと虫歯は治療する、いわゆる削る、抜く=痛いというものから予防学的な治療、フッ素塗布はもとより、進行のすすんでいない虫歯を石灰化(これもフッ素を使うのですか?)させたりする歯科医院がひろがってゆくことを願っています。佐世保の現状はいかがですか。(6才5ヶ月)

(回答)
 佐世保に限らず以前は子供のむし歯がたくさんあった時期がありますが、国民の歯に対する意識の高まりとむし歯予防法の浸透によって、治療も少なくなり、予防処置をする割合も増加してきています。フッ化物の応用も歯科医院で行うフッ素塗布や歯科治療薬剤への使用などにより、むし歯予防の先進諸外国に少しずつ追いつくように努力するようになってきています。初期のむし歯の再石灰化は、様々なフッ化物の応用により可能になってきます。ただし進行したむし歯はいくらフッ化物を応用しても再石灰化は困難なので、治療が必要です。その判断はかなり難しく、進行状況のチェックも必要ですので、ぜひかかりつけの歯科医院での定期診査を受けてほしいと思います。

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 2.フッ素について

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