[ ホーム ][ 佐世保市歯科保健事業(H12.4)][ 基本計画 ][ 実施計画 ]


佐世保市歯科保健事業

基 本 計 画

〔平成12年度〜平成21年度〕


<妊産婦期>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が原因で生活に支障をきたすことにならない

条件と優先順位
1 妊娠性歯肉炎予防
2 う蝕予防

現 状
・妊産婦に対する「母子健康手帳交付」時に個別に妊娠性歯肉炎の予防を中心とした健康教育を歯科衛生士より実施しています
・母親学級(初産婦)での歯科衛生士からの講話を実施しています

施策の方向性
・実態を踏まえた上で対応策を考えます
・妊産婦期における口腔保健の重要性を啓発します
・妊産婦及び胎児に関する最新情報の提供に努めます
・産婦人科医を含め妊産婦を取り巻く専門家との連携を図ります

目標値
・実態を踏まえた上で佐世保市の目標値を設定します

具体的案
・母親学級参加者対象の質問紙調査の実施
・妊産婦期における歯科健診の必要性の検討
・分析結果からの目標値の設定
・母子健康手帳交付時での健康教育の実施
・母子健康手帳の妊産婦歯科記録欄の取り扱いと内容の検討
・妊娠性歯肉炎予防の啓発(パンフレット等)
・胎児の栄養面からの歯質強化目的の啓発(パンフレット)
・歯質強化目的の栄養教育の実施

 


<0〜3歳>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
歯や口腔の機能に問題がなく、お口の中がさわやで笑顔がすてきな子供たち

条件と優先順位
1 乳歯う蝕予防
2 正しい食生活習慣の確立
3 摂食嚥下機能の育成
4 乳歯う蝕重症化予防

現 状
・1歳6か月児のむし歯を持つ者の割合および1人平均むし歯数は、平成7年を除き若干ではあるが減少傾向をたどっている(平成10年4.7%、0.14本)
・3歳児のむし歯を持つ者の割合および1人平均むし歯数は、有病者率が平成6年から10年において8.4%の減、むし歯数は0.52本の減である

施策の方向性
・10か月児歯科育児相談の充実を図ります
・栄養、生活習慣を中心とした健康教育の充実を図ります
・むし歯増加時期(2歳児)での対応を検討していきます
・むし歯予防について具体的な方法を提示します
・専門家スタッフの健康教育技術の方向に努め、個人にあった支援ができるようにします
・摂食機能の発達についての実態把握に努めます
・保護者が関係する子育てサークルなどとの連携を図ります

目標値
<1歳6か月児>
・むし歯を持つ者の割合
  1998年   2005年   2010年
 (4.70%)―(3.17%)―(1.87%)
・一人平均のむし歯数
  1998年   2005年   2010年
 (0.14本)―( 0.1本)―(0.01本)
<3歳児>
・むし歯を持つ者の割合
  1998年   2005年   2010年
 (53.2%)―(30.2%)―(21.99%)
・一人平均のむし歯数
  1998年   2005年   2010年
 ( 2.5本)―(1.04本)―(0.44本)

具体的案
・質問紙調査結果の提示(パネル等)
・スローガン作成
・定期健診の普及啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用の普及啓発(パンフレット等)
・離乳食やおやつをテーマにした料理教室の開催
・専門家スタッフ養成のための健康教育技術講習会
・専門スタッフの確保
・子育てサークルへの情報提供
・食生活改善推進員への情報提供
・接触機能の実態把握のための調査
・摂食機能育成の方策の検討

現 状(健診結果年次推移)

  ●佐世保市のむし歯を持つ者の割合の年次推移(%)
  平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年
1.6歳児 6.63 4.79 6.49 5.19 4.70
3歳児 61.60 59.39 54.84 54.10 53.20


  ●佐世保市の一人平均むし歯数(本)

  平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年
1.6歳児 0.20 0.13 0.19 0.15 0.14
3歳児 3.02 3.22 2.78 2.52 2.50

 

現 状(3歳児質問紙調査結果)
「子どもの歯が原因で困った経験がある保養者は17%」
・甘い味を覚えた時期は、「1歳頃」が42%と多い
・スポーツ飲料を「いつも、ときどき飲ませている」保護者が33%と多い
・乳酸菌飲料を「毎日」飲ませている保護者が17%、週に3〜4日が15%と多い
・乳酸菌飲料を飲ませ始めたきっかけは「身体によいと思った」(35%)で、飲ませ始めた時期は1歳頃(28%)
「1歳と早い時期から甘いもの―乳酸菌飲料など―を飲んでいる子どもが多い」
・哺乳ビンを1歳6か月になっても使用している子どもが19%
「長期にわたり哺乳ビンを使用している子どもが多い」
・仕上げ磨きを毎日している保護者は56%と少ない
・仕上げ磨きに協力してくれる父親は63%と多い
「仕上げ磨きを毎日している母親が少ないが、協力は得られている」
・フッ素人り歯磨剤を選ぶようにしている人は80%
・フッ素はむし歯予防に効果があると思っている人は91%
・フッ素の情報は歯科医院(44%)テレビや雑誌(44%)から得ている
・フッ素塗布の経験者は38%、定期健診受診者は22%
・定期健診に連れていきたい母親は86%だが、薦められたことがない保護者が53%
「フッ素については有効性などは理解しているが、塗布率が低い」

 


<4〜5歳>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
歯や口腔の機能に問題がなく、お口の中がさわやで笑顔がすてきな子供たち

条件と優先順位
1 6歳臼歯う蝕予防
2 乳歯のう蝕重症化予防
3 食生活習慣の確立
4 摂食機能の確立

現 状

  ●佐世保市の保育所・幼稚園のむし歯の状況
  平成8年 平成9年 平成10年
4歳児むし歯を持つ者の割合 71.1% 68.9% 66%
5歳児むし歯を持つ者の割合 80.4% 77.9% 75.7%
4歳児一人平均むし歯数 4.38本 3.92本 3.73本
5歳児一人平均むし歯数 5.4本 4.94本 4.79本

*参考資料
 平成5年度歯科疾患実態調査(厚生省)結果

〈4歳児〉
・むし歯をもつものの割合(67.8%)
・一人平均のむし歯数(4.29本)
〈5歳児〉
・むし歯をもつものの割合(77.0%)
・一人平均のむし歯数(3.8本)

 平成8年:福岡市幼稚園・保育園健診結果
〈4歳児〉
・むし歯をもつものの割合(67.7%)
・一人平均のむし歯数(3.8本)
〈5歳児〉
・むし歯をもつものの割合(73.8%)
・一人平均のむし歯数(4.4本)

○(保育所、幼稚園歯科保健状況質問紙調査結果から)
・歯科健診を母親に報告していない幼稚園、保育園が25%あったが、後日その状況確認までしているところも25%でした。
・健康教育は49.1%で実施されていました。
・歯科関係者だけでなく、保母さんによる健康教育は41.4%で実施されていました。
・フッ素洗口実施園7.8%、歯磨き実施は50%でした。

施策の方向性
・健康教育の充実に努めます
・子どもを取り巻く専門家への普及啓発に努めます
・う蝕予防対策について具体的な方法を提示します
・専門家スタッフの健康教育技術の向上
・摂食機能の発達についての実態把握に努めます
・幼稚園、保育園(所)などとの連携に努めます
・保護者が関係する子育てサークルなどとの連携を図ります
・フッ化物応用を維進します

目標値
 
<4歳児> 1998年 2005年 2010年
むし歯を持つ者の割合 66% 50% 40%
一人平均むし歯数 3.73本 2.0本 1.0本
<5歳児>
むし歯を持つ者の割合 75.7% 60% 50%
一人平均むし歯数 4.79本 3.0本 2.0本
 

具体的案
・保護者への聞き取り調査
・食生活習慣実態把握のための調査
・摂食機能実態把握のための調査
・6歳臼歯を中心とした普及啓発パンフレット配布
・スローガンの作成
・定期健診の普及啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用の普及啓発(パンフレット等)
・歯磨きテープの普及
・無認可保育所での健康教育の実地
・幼稚園、保育園(所)職員への研修会の開催
・調理員を対象とした研修会の開催
・フッ素洗口実施のための研修会開催
・フッ素洗口液購入対策
・専門家スタッフ養成のための健康教育技術講習会
・専門スタッフの確保
・子育てサークルへの情報提供
・食生活改善推進員への情報提供
・摂食機能育成の方策の検討
・おやつなどをテーマにした料理教室の開催

 


<6〜11歳>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
歯や口腔の機能に問題がなく、お口の中がさわやで笑顔がすてきな子供たち

条件と優先順位
1 6歳臼歯のう蝕予防
2 要観察歯(CO)の健全化
3 永久歯のう蝕予防
4 正しい食生活習慣の確立
5 歯肉炎(GO・G)の予防
6 う蝕重症化予防
7 不正咬合の予防
8 顎関節症の予防

現 状

  むし歯を持つ者の割合
  6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳
平成8年 16.4 35.8 53.3 66.3 75.4 81.4
平成9年 16.4 30.2 52.6 66.7 74.6 82.1
平成10年 16.4 26.1 44.7 57.7 67.4 73.7


 


施策の方向性
・各家庭への歯科保健状況と具体的な予防方法の情報提供に務めます
・学校歯科医と各学校が協力して具体的な改善策を立案していきます
・学校歯科保健に関わる専門家の連携を図ります
・学校栄養士との連携を図っていきます
・学校における歯科保健の取り組み状況について、健康教育の実施等把握に努めます
・無歯科医地区(離島)への対策を別途検討していきます
・口腔内状況の継続的な個人管理のためのシステム構築について検討していきます
・6歳臼歯の状況把握に努めていきます
・CO、GOの実態を把握し具体的に対策を検討していきます
・フッ化物の応用を推進していきます
・小学校の食生活習慣の実態を把握し、問題点を明確にしていきます
・不正咬合及び顎関節症の実態を把握し、対応について検討していきます

努力目標


具体策
・学校においては、学校歯科医と学校、保護者との連携によって、各学校の問題点とその改善策を盛り込んだ各学校独自の歯科保健年間計画の策定
・学校においては口腔保健に関わる推進校を指定
・推進校における効果的な取り組みについて各学校への普及
・学校での歯科保健への取り組み状況についての評価
・「お口の健康手帳」等の発行
・6歳臼歯と永久歯う蝕予防開始に関する普及啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用についての啓発(パンフレット等)
・フッ素洗口液購入対策
・歯科医院での定期健診の普及啓発(パンフレット等)
・顎関節症についての普及啓発(パンフレット等)
・不正唆合についての普及啓発(パンフレット等)
・学校歯科医を含めた専門家からの健康教育の実施
・保護者を対象とした研修会の開催
・教職員を対象とした研修会の開催
・スローガンの作成および啓発
・学校栄養士と調理員を対象とした研修会の開催

 


<12〜19歳>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
大きくお口をあけて笑い、笑顔がすてきな青少年
自分で健康づくり(管理)できる

条件と優先順位
1 6歳臼歯のう蝕予防
2 歯周疾患の予防
3 永久歯う蝕予防
4 好ましい食生活習慣の確保と維持
5 不正咬合の予防
6 永久歯う蝕の重症化予防
7 顎関節症の予防

現 状

  一人平均むし歯数
  12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
平成8年 3.9 4.7 5.8 6.3 7.5 7.9
平成9年 3.5 4.4 5.4 6.3 7.0 7.9
平成10年 3.4 4.0 4.9 5.8 7.0 7.5

  むし歯を持つ者の割合

  12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
平成8年 87.3 89.9 91.2 93.0 95.4 95.6
平成9年 84.8 88.8 91.8 92.3 93.1 95.3
平成10年 84.8 84.0 91.1 91.8 91.7 94.1



施策の方向性
・歯科保健を生涯教育の一部分として位置づけていきます
・各家庭への歯科保健状況と具体的な予防方法の情報提供に努めます
・学校歯科医と各学校が協力して具体的な改善策を立案していきます
・学校歯科保健に関わる専門家の連携を図ります
・学校における歯科保健の取り組み状況について、健康教育の実施等把握に努めます
・離島への対策を別途検討していきます
・口腔内状況の継続的な個人管理のためのシステム構築について検討していきます
・歯周疾患の実態を把握し、対応について検討していきます
・フッ化物の応用を推進していきます
・不正咬合及び顎関節症の実態を把握し、対応について検討していきます

努力目標


具体策
・学校においては、学校歯科医と学校、保護者との連携によって各学校の問題点とその改善策を盛り込んだ各学校独自の歯科保健年間計画の策定
・口腔保健に関わる推進校を指定
・推進校における効果的な取り組みについて各学校への普及
・学校での歯科保健への取り組み状況についての評価
・歯周病についての啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用についての啓先(パンフレット等)
・フッ素洗口液購入対策
・歯科医院での定期健診の普及啓発(パンフレット等)
・顎関節症についての普及啓発(パンフレット等)
・不正咬合についての普及啓発(パンフレット等)
・学校歯科医を含めた専門家からの健康教育の実施
・保護者を対象とした研修会の開催
・教職員を対象とした研修会の開催
・中高校生を対象としたイベントの開催
・スローガンの作成および啓発

 


<20〜64歳>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
自分で健康づくり(管理)できる
歯科疾患が原因で生活に支障をきたすことがない

条件と優先順位
1 歯周病の予防
2 根面う蝕の予防
3 口腔ガンの予防
4 咀嚼嚥下機能の維持
5 顎関節症の予防

現 状
(参考資料)

  歯の本数
  平成8年 平成9年 平成10年
20歳代 28.6 28 28
30歳代 27.8 26.9 24.6
40歳代 26.3 26.6 26.5
50歳代 24.7 24.3 25.7

*成人病巡回健診結果による

 歯周病の程度

  成人病巡回健診結果(平成9年度より)

  CPITN 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
軽度 0 13.6 4.0 3.4 1.6 0.0
1 9.1 6.0 5.6 4.1 0.0
2 31.8 30.0 13.5 9.8 5.6
3 31.8 38.0 44.9 43.9 24.1
4 13.6 20.0 31.5 30.9 44.4
重度 測定不能 0.0 2.0 1.1 9.8 25.9



施策の方向性
・成人市民の歯科疾患の罹患状況や生活習慣についての実態把握に努めていきます
・保健所での企業健診対象者における質問紙調査結果に基づき対応策を検討していきます
・モデル地区成人歯科健診や国保歯科人間ドック経験者について定期健診定着度についての評価を行い、健診体制の検討を行います
・健康教育の充実を図ります
・歯周病を中心とした定期健診実施協力歯科医院の充実を図ります
・具体的な歯周病及びう蝕予防方法(フッ化物応用など)の啓発を推進していきます

努力目標
「4028(ヨンマルニイハチ)」 ― 40歳で28本
「5026(ゴウマルニイロク)」 ― 50歳で26本
「6024(ロクマルニイヨン)」 ― 60歳で24本

目標値
実態をふまえたうえで佐世保市の目標値を設定します

具体策
・各種調査での歯科保健に関わる質問の設定
・歯科医院通院者を対象とした歯の所有本数調査
・8020達成のための目標値設定
・「いい歯の日(11月8日)」の普及啓発(イベント等)
・8020達成者の表彰
・スローガン作成による普及啓発
・佐世保市民の口腔状況と努力目標の周知
・他テーマの健康教育での講話
・歯周病予防のための歯磨き技術習得を目的とした健康教室の開催
・地域活動を担う運動普及推進員や食生活改善推進員を対象とした健康教育
(講話)
・企業などへの出張健康教室の実施
・禁煙教室とタイアップした口腔がん予防のための講話
・健康教育充実のための専門家養成を目的とした技術研修会の開催
・口腔の健康教育実践者の確保
・口腔保健を視野においた栄養指導者の確保
・根面う蝕に関する普及啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用の普及啓発(パンフレット等)
・フッ素洗口液購入対策
・咀嚼嚥下に関する普及啓発(パンフレット等)
・顎関節症に関する普及啓発(パンフレット等)

 


<65歳以上>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
清潔な口腔を維持できる
咀嚼・嚥下機能の維持と回復

条件と優先順位
1 歯周病の予防
2 根面う蝕の予防
3 顎関節症の予防
4 口腔ガンの予防
5 咀嚼嚥下機能の維持、回復

現 状
(参考資料)

  歯の本数
  平成8年 平成9年 平成10年
60歳代 20.8 19.8 21.2
70歳代以上 15.3 15.3 10.2

*成人病巡回健診結果による

・現状では、市民の平均的なデーターが把握できていないため、当面は全国的なデータ―をもとに目標を定めるとともに、今後は市の平均的なデーターを得る努力をする。

 歯周病の程度

  成人病巡回健診結果(平成9年度より)

  CPITN 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
軽度 0 13.6 4.0 3.4 1.6 0.0
1 9.1 6.0 5.6 4.1 0.0
2 31.8 30.0 13.5 9.8 5.6
3 31.8 38.0 44.9 43.9 24.1
4 13.6 20.0 31.5 30.9 44.4
重度 測定不能 0.0 2.0 1.1 9.8 25.9



施策の方向性
・高齢者の歯科疾患の罹患状況や生活習慣についての実態把握に努めます
・モデル地区成人歯科健診や国保歯科人間ドック経験者について定期健診定着度についての評価を行い、健診体制の検討を行います
・根面う蝕予防のためのフッ化物応用を推進します
・具体的予防法のため、健康教育の充実を図ります
・かかりつけ歯科医定着のための方策を検討します

努力目標
「6523(ロクゴウニイサン)」 ― 65歳で23本
「7022(ナナゼロニイニイ)」 ― 70歳で22本
「8020(ハチマルニイマル)」 ― 80歳で20本

目標値
実態をふまえたうえで佐世保市の目標値を設定します

具体策
・各種調査での歯科保健に関わる質問の設定
・歯科医院通院者を対象とした歯の所有本数調査
・8020達成のための目標値設定
・「いい歯の日(11月8日)」の普及啓発(イベント等)
・8020達成者の表彰
・スローガン作成による普及啓発
・佐世保市民の口腔状況と努力目標の周知
・他テーマの健康教育での講話
・歯周病予防のための歯磨き技術習得を目的とした健康教室の開催
・地域活動を担う運動普及推進員や食生活改善推進員を対象とした健康教育(講話)
・企業などへの出張健康教室の実施
・禁煙教室とタイアップした口腔がん予防のための講話
・健康教育充実のための専門家養成を目的とした技術研修会の開催
・口腔の健康教育実践者の確保
・口腔保健を視野においた栄養指導者の確保
・根面う蝕に関する普及啓発(パンフレット等)
・フッ化物応用の普及啓発(パンフレット等)
・フッ素洗口液購入対策
・咀嚼嚥下に関する普及啓発(パンフレット等)
・顎関節症に関する普及啓発(パンフレット等)

 


< 障害児 >


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
清潔で健康な口腔を維持できる
咀嚼・嚥下機能の獲得と維持

条件と優先順位
1 口腔衛生の向上
2 摂食嚥下機能の獲得、維持、改善
3 う蝕予防
4 歯周病の予防

現 状
 本市では平成8年10月よりふれあいセンター子育て広場「一歩いっぽ」事業の開始と同時に、歯科保健相談事業「歯みんぐ・ルーム」(歯の相談)を開設した。
 平成10年10月「佐世保市子ども発達センター」の新設に伴い「歯みんぐ・ルーム」もセンター事業の一環として移管され現在に至っています。

  受診児の状況
  H8 H9 H10
障害児・フォロー児 7 11 24

 当初は子育て事業の中での取り組みもあったため健常児が多かったのですが、発達センター発足に伴い本来の目的である障害児・フォロー児に対する歯科相談窓口としての機能を徐々に備えつつあります。 現在、歯科医師は市内の小児歯科専門医3名が、毎月第2水曜日の午後1:00〜3:00までの2時間輪番制で実施しています。


施策の方向性
・障害児の口腔の実態を把握することに努めます
・実態を踏まえたうえで対応策を考えます
・障害児をもつ保養者のニーズを明確にしていきます
・専門家スタッフの摂食嚥下に関する技術の向上に努め、個人にあった支援ができるようにします
・障害児を取り巻く専門家と保護者との連携を図ります
・予防、健診、教育、治療、リハビリテーションが連動されたシステムづくりを
 目指します

目標値
・実態をふまえたうえで佐世保市の目標値を設定します

具体策
・1歳6か月児健診と3歳児健診受診者における障害児と発達遅滞児の口腔内状況などの分析
・分析結果からの目標値の設定
・障害児を持つ母親を対象とした聞き取り調査
・施設の実態調査
・摂食嚥下リハビリテーション実施日の設定
・歯みんぐルームスタッフや子ども発達センタースタッフの定期的な会議の開催
・摂食嚥下機能に関する技術研修会の開催
・専門家(歯科医師、歯科衛生士)のスタッフの充実
・先進地での取り組みについての視察
・調理員対象とした研修会の開催

 


<要援護高齢者・障害者>


基本目標
生涯おいしく、楽しく食事をすることができる
歯科疾患が生活(仕事や勉強など)に支障をきたす原因とならない
口もとを気にせず、機能的にも問題がなく楽しく会話をすることができる

目 標
清潔で健康な口腔を維持できる
咀嚼・嚥下機能の獲得と維持

条件と優先順位
1 口腔衛生の向上
2 摂食嚥下機能の獲得、維持、改善
3 う蝕予防
4 歯周病の予防
5 根面う蝕の予防
6 口腔ガンの予防

現 状
要援護者の状況(要介護者歯科保健推進事業参加者質問紙調査結果から)
・専門家からの定期的なお口のお手入れは、5.4%の人しか受けていなかったが事業参加者はその後、16.1%が定期的に受けるようになり、約22%が定期的に お手入れをしてもらっている。
・お口のお手入れが自分でできるものは、42.9%であったが、事業参加後約65%ができるようになった。
・事業参加者でお口の状況が悪くても仕方がないと思っているものは約47%であった。

施策の方向性
・障害児の口腔保健に関る問題とニーズを明確にしていきます
・要援護高齢者、障害者の口腔内状況等の把握に努めます。
・専門家の連携を図り、問題の発見と対応体制の充実を図ります
・聴覚、視覚など障害の違いによる対応を検討していきます
・口腔ケア自立のための方策を検討していきます
・介護者へのアプローチを推進していきます
・具体的な歯周病及びう蝕予防方法(フッ化物応用など)の啓発を推進していきます

目標値
・実態をふまえたうえで佐世保市の目標値を設定します

具体策
・口腔保健に関わる問題についての調査
・当事者からのヒアリング(情報収集)
・介護者や施設職員などからのヒアリング
・障害者を対象とした医科健診での歯科健診の実施
・施設における健診と健康教育の実施に向けての体制づくり
・障害の違いによる啓発方法の検討(点字パンフ等)
・具体的な予防方法の普及(パンフレット等)
・口腔ケアに関する普及啓発(パンフレット等)
・口腔ケアに関する資料作成
・摂食嚥下リハビリテーションに関する資料作成
・介護者を対象とした研修会や講話
・施設職員への普及啓発(パンフレット、講演会)
・調理員を対象とした研修会の開催
・ケースカンファレンスでのケース検討
・連絡記録簿の作成
・介護食教室の開催

 

↑ページトップへ


基本計画 〔平成12年度〜平成21年度〕
実施計画〔平成12年度〜平成14年度〕


佐世保市歯科保健事業 基本計画(平成12年度〜平成21年度) 実施計画(平成12年度〜平成14年度)
佐世保市歯科保健事業 基本計画(平成12年度〜平成21年度) 実施計画(平成15年度〜平成17年度)

佐世保市歯科保健事業 第三実施計画(平成18年度〜平成21年度)


佐世保市歯科保健大綱