○基本計画の「目標」は次のとおりです。
学 童
期:歯や口腔の機能に問題がなく、お口の中がさわやかで笑顔がすてきな子供たちを増やす
青少年期:大きくお口をあけて笑うことのできる笑顔がすてきな青少年を増やす自分で健康づくり(管理)ができる
○基本計画の「目標」を達成させるための「条件と優先順位」は次のとおりです。
学 童
期:
1)6歳臼歯のう蝕予防
2)要観察歯(CO)の健全化
3)永久歯う蝕予防
4)正しい食生活習慣の確立
5)歯肉炎(GO.G)の予防
6)う蝕重症化予防
7)不正咬合の予防
8)顎関節症の予防
青少年期:
1)歯周疾患の予防
2)永久歯う蝕予防
3)好ましい食生活習慣の確保と維持
4)不正咬合の予防
5)永久歯う蝕重症化予防
6)顎関節症の予防
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学童期、青少年期における歯科の特徴と課題
学童期、青少年期は、乳歯が生え変わり永久歯列が完成する重要な時期です。永久歯は、生え始めの頃は、歯質が幼弱なためむし歯になりやすい特徴があります。日ごろのブラッシング習慣はもちろんのこと、フッ化物の応用(塗布、洗口、あるいはフッ化物入り歯磨き剤の使用)を積極的に勧め、むし歯のない永久歯列を目指しましょう。
また、この時期は、歯肉炎になりやすい時期でもあります。佐世保市の学校保健データによると、ここ10年間における永久歯のむし歯を有している者の割合は順調に減少していますが、歯肉炎を有している者の割合は横ばい状態であることが示されております。歯肉炎の原因は、ブラッシングが徹底していないことによる歯垢(プラーク)の付着が最大の原因です。歯肉炎予防を目的としたブラッシング指導が大切であると考えられる。
第3次計画における重点目標
第3次歯科保健実施計画においては、以下の項目を重点目標としてかかげます。
1)歯科領域に問題を有する学童、および青少年の減少
重点目標を評価するための項目
学童期、および青少年期における目標は、いくつかの数値データを把握することによって、達成の度合いを評価します。評価に用いる数値データの現状値と目標値、および数値データの入手先については、以下に示すとおりです。
1)歯科領域に問題を有する学童、および青少年の減少
評 価 項 目
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現状値
2005年
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目標値
2010年
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データ入手方法
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@12歳児のDMFT指数の減少
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2.14
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1.5以下
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学校歯科健診
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A14歳児の歯肉炎有病率の減少
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40.8%
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30%以下
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学校歯科健診
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Bフッ化物入り歯磨剤を利用したむし歯予防を実施している者の割合
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76.0%
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90%
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歯科保健生活習慣調査
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C歯科保健教育推進校の拡大
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3校
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5校
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佐世保市教育委員会
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第3次計画における実施計画
評価に用いた数値データの目標値を達成させるために、以下の保健事業を重点的に実施していきます。
1)歯科領域に問題を有する学童、および青少年の減少
△学校歯科医師との連携による歯科教育、相談事業の普及
△学校歯科医による歯科保健指導の強化
△教職員を対象とした研修会の実施
△昼食後の歯みがきの促進
○歯肉炎予防のためのブラッシング指導の強化
○たばこと歯周疾患との関連についての健康教育
△フッ化物洗口の普及促進
△歯科保健推進校の拡大
○「食育推進ワーキング会議」および「食育推進会議」を通じての連携
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なお、継続事業については下記(乳幼児期)の表を参照にしてください。
第3次実施計画
基本計画の目標設定
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施策の方向性
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実施具体策
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実施状況
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H18
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H19
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H20
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H21
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11歳児童
健全者率
2005年(45%)
DMFT
2005年(1.5以下)
14歳生徒
健全者率
2005年(30%)
DMFT
2005年(2.4以下)
G保有者率
2005年(40%以下)
17歳生徒
健全者率
2005年(20%)
DMFT
2005年(3.5以下)
G保有者率
2005年(30%以下)
う蝕処置率:事後措置を受けた者における処置完了者率
2005年(23.9%)
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・学校歯科保健の充実
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●普及リーフレット作成
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H9年度〜
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●よい歯の表彰、子ども期歯科保健研修会
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H13年度〜
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●歯の衛生週間での図画、ポスター展と表彰
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H14年度〜
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●『いい歯』の小学6年生コンテストと表彰
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○「歯科保健教育推進校」を拡大
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H18年度〜
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・相談事業、健康教育の充実
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●学校歯科医に対する歯科保健指導依頼
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●教職員対象研修会
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・歯科健診
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●学校歯科医による歯科健診
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・歯科疾患を減らすための方策
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●学校における昼食後の歯みがき促進
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●フッ化物洗口の普及促進
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○歯肉炎を減らすための予防(歯肉炎対策)
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H18年度〜
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基本計画作成時における指標の現状値と目標値
むし歯のないものの割合(健全者率)
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現 状 値
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基本計画の目標値
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2001年
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2002年
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2003年
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2004年
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2005年
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2005年
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2010年
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11歳(小6)
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37.6%
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38.4%
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40.3%
|
45.8%
|
47.9%
|
45%
|
60%
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12歳(中1)
|
33.9%
|
37.0%
|
39.0%
|
38.4%
|
43.1%
|
―
|
―
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14歳(中3)
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24.4%
|
25.2%
|
26.6%
|
32.9%
|
34.3%
|
30%
|
40%
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17歳(高3)
|
10.5%
|
11.5%
|
14.4%
|
17.9%
|
20.4%
|
20%
|
30%
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(学校歯科健診による)
一人平均むし歯数(DMFT)
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現 状 値
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基本計画の目標値
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2001年
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2002年
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2003年
|
2004年
|
2005年
|
2005年
|
2010年
|
6歳(小1)
|
0.17本
|
0.14本
|
0.1本
|
0.08本
|
0.11本
|
0.1本
|
0本
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11歳(小6)
|
1.99本
|
1.85本
|
1.89本
|
1.61本
|
1.54本
|
1.5本
|
0.7本
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12歳(中1)
|
2.41本
|
2.26本
|
2.13本
|
2.14本
|
1.83本
|
2.0本
|
1.0本
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14歳(中3)
|
3.62本
|
3.37本
|
3.20本
|
2.88本
|
2.68本
|
2.4本
|
1.1本
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17歳(高3)
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5.95本
|
5.60本
|
5.19本
|
4.45本
|
4.24本
|
3.5本
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2.0本
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(学校歯科健診による)
歯肉炎保有者(GO要観察者率+G要治療者率)
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現 状 値
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基本計画の目標値
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2001年
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2002年
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2003年
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2004年
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2005年
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2005年
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2010年
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14歳(中3)
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35.7%
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44.2%
|
44.3%
|
43.4%
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40.8%
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40%以下
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30%以下
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17歳(高3)
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39.4%
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36.5%
|
34.1%
|
37.8%
|
33.3%
|
30%以下
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20%以下
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(学校歯科健診による)
事後措置を受けた者における処置完了者率
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現 状 値
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基本計画の目標値
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2001年
|
2002年
|
2003年
|
2004年
|
2005年
|
2005年
|
2010年
|
各学年
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39.4%
|
36.5%
|
41.6%
|
40.7%
|
40.7%
|
23.9%
|
60%
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(学校歯科健診による)
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